28歳からでもなんとかなる

バツイチなんとか生きていく

未経験が特別養護老人施設で3ヶ月働いてみた。

初めまして。大阪市の特別養護老人施設で正社員として働いております、大林です。

こちらの記事をお読みになり、少しでも自分の施設に興味を持っていただけた方はコメントよろしくお願いします。

また、弊法人の就職促進のための制度として、アルバイト正社員を問わず紹介を受け面接、その後採用が決まり3ヶ月働くと手当が支給されるので働いてみたいなと思われた方はぜひ一度ご連絡をお待ちしております。

 

 

2022年12月末から未経験無資格の状態から特別養護老人施設(特養)に正社員の内定を頂き、働き始めました。大体3ヶ月ほど経ちましたので、これまでどのような仕事を経験できたのか、気になる給料、待遇、休みの取りやすさ等の情報を記録していきます。

これから介護業界で働こうと思っている方に少しでも参考になれば幸いです。

①勤務することになるまでのきっかけなど

勤めるまでは特養の仕事内容に関して、介護をやっている友達から仕事の話を聞いたこともありましたが、いまいちイメージが湧いていませんでした。よく言われる3K(きつい・汚い、危険)のイメージ、便の処理が多く職員の体も汚くなる、臭い、腰が痛くなる、残業が多いなど、負のイメージしかありませんでした。

ではどうして介護業界を選んだのかというと、正直にいうと、手っ取り早く正社員の内定がもらえそうだなと思ったからです。自分は就活をしていた当時28歳ではありましたが、正社員として働いた経験がほぼなく、飲食店のアルバイトをしていたり、働かない状態が続いたり、ニートのようなフリーターのような生活をこれまで続けてきて、それゆえ、全くのポンコツでした。そのような人間ですが、貯金が無く、切羽詰まった状況でしたので、また20代も終盤に差し掛かり、正社員としてきちんと働いてみたいという思いが強くありましたので、介護業界を志望しました。

当然、転職の経験も無かったので、思いつくことといえば職業安定所しかありませんでした。

すぐに職安に出向き、そこで介護の仕事をしたい旨を担当職員に伝え、施設を紹介してもらい、面接に行きました。4社面接を終え、2社内定を頂きましたが、正社員内定は現在の勤め先だけであること、介護をしっかりと学ぶには特養がいいという知り合いからの助言もあり、現在の職場に決めました。

 

働き始め〜2週間経過

初めのうちは先輩職員に付き添う形で業務を見ることから始まりました。ベッドから車いすへの移乗、トイレ介助、入浴介助、食事介助、一通り見ていく中で、なんとなく2週間が経った頃には、特養での仕事はこういうことをするんだなあ、と大まかなイメージを掴んでいたと思います。しかし、2週間くらいしても自分で何かができるということはなく、やってみては間違っていることを指摘され、それを修正するという作業が続いていました。

そのような時期に自分は、付き添う職員一人一人の介助方法が微妙に、あるいはかなり、違っている事に気づき、それが自分の成長を妨げていることを発見しました。今ではわかるのですが、介護現場の基本である、平準的介護が行われていなかったのです。そのせいで、ある職員の介助方法を覚えたところ、リーダーにダメ出しされたりして、二度手間になり、しかも自分の頭の中が混乱するという負のスパイラルに陥っていました。そこで、その旨をリーダーに伝え、職員の業務改善を指示してもらうとともに、自分個人としても、問題点に気づいてからは、リーダーの介助方法を積極的に学んでいきました。

2週間〜1ヶ月経過

食事介助、移乗介助が一通り安全にできるようになってきました。日勤の時間帯も他の職員に付き添うこともなくなり、一通りの作業はこなせるようになってなっていました。しかし、ある利用者の食事介助が自分の時は全く進まないのに、先輩方の時はバクバク食べ進めているのを見て、声かけの重要性や食事介助の方法、姿勢の大切さに気づき、その点で自分はまだまだだなあと自分の直していかなければいけない点も多く感じるようになっていました。

 

1ヶ月〜2ヶ月

食事介助の不安も徐々になくなっていき、日勤も一人で任せてもらえるようになり、トイレ介助、移乗介助も問題なくできるようになっていました。入浴介助の仕事を新しく学び始め、先輩と付き添う形で教えてもらっていました。

 

2ヶ月〜3ヶ月

入浴介助も全ての利用者様ではないにしろ、大体は自分一人でできるようになり、日勤だけではなく、遅番の研修が始まりました。この頃には業務に余裕も生まれ始め、なんとなく介護の仕事ができるようになってきたなあという実感もありました。

 

しかし事件は起こりました。

ある日の入浴介助中の出来事、元々長湯気味であるという情報があったsさん。先輩から5分くらいで上がらせてあげてほしいと言われていました。自分自身その方の入浴介助は3回目でかなり自立している方なので、問題はないだろうと不安なく、入浴介助が進み、お風呂に浸かってもらいました。しばらく経ち、「上がりますよ」声をかけましたが、もう少しとおっしゃり上がられません。そこから2分ほど経ち、再度声かけ、またしても、もう少しとおっしゃり啞がられません。かなり焦っている自分がいました。最終的にはこれなら上がるだろうと、お湯の栓を抜きました。お湯が減っていきます。sさんは自分の足の指で栓をします。それを退けます。少しイラッとしました。お湯がなくなりました。「さぁ上がりましょう」と声かけ、動かないです。

結局、その時点で他の職員を呼び、助けを求めました。のぼせて動けない状態になっていたようです。仕事で初めて、そのような事故を起こし、自分の頭の中はパニックでした。ですが、平静を装い、仕事を続けていましたが、内心不安と恐怖心でいっぱいでした。

 

しかも当該事故の当日に更なる悲劇が

yさんの夕食介助中の出来事。もともと居室対応の利用者様で、嚥下悪く、状態も落ちていました。むせて、咳き込み、顎がまるで骸骨のおもちゃのようにガクガク振動していました。これはこのまま死ぬこともありうると、その時はマジで思いました。先輩をすぐに呼び助けてもらいました。NSにも来てもらい数値も異常なし、気をつけるようにとのことでした。しかし自分のメンタルは立て続けの出来事にすっかり打ち砕かれていました。

 

最後の最後に更なる仕打ちが

セカンドリーダーであるn氏、上記の続け様の出来事に傷心している自分、帰ってすぐに寝たかったです正直なところ。帰ろうと思っていた矢先に、口の聞き方がなっていないと、自分に対して発言。どうも以前から気になっていたようです。いい歳して泣いてしました。帰ってからも今日の出来事がフラッシュバック、辞めようかと思いました。n氏からも遠回しに向いてないとも受け止められるような発言もありました。それも心に響きました。当日夜、なかなか寝付けなかったです。リーダに手紙書きました。話を聞いて欲しいと。そのくらい病んでいたんだと思います。

大丈夫です。寝て起きたら元気になっていました。今ではn氏のことも、尊敬しなくてはいけない方だなと認識を改めています。

 

給料面について

証拠画像を載せます。

1ヶ月目

2ヶ月目

3ヶ月目

 

基本的に手取りで1ヶ月、18万円プラス交通費が支給されます。介護業界は独特の手当が多く、基本給が少ないのが特徴だと思います。就職前の説明では、ボーナスについては、1年で2回6月、12月で合計月給の3ヶ月分と言われました。それが額面なのか、基本給なのかは謎です。おそらく基本給なのでしょうね。ボーナスが支給されたら、その明細も共有しようと考えています。

確かな情報ではないので申し訳ないのですが、

夜勤手当     5,000/回

初任者研修手当  8,000

実務者研修    5,000??

介護福祉士    5,000??

残業手当     1,600/時間

大体です。後で触れますが残業はかなり少ないです。

 

勤務時間に関して

基本的には9時間拘束、1時間休憩の実働8時間となります。

勤務体系として

早番7時〜16時

日勤9時〜18時

遅番12時〜21時

夜勤17時半〜翌10時 (2時間休憩)

があります。夜勤は2日分の勤務として扱われるため、1ヶ月に夜勤が4回あるとすると、公休を合わせて13日は一日休みとなる計算となります。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、説明下手ですみません。

 

休日に関して

1ヶ月9回、1年では108回の公休が設定されており、その他に有給休暇の法定通りあります。介護のイメージとして土日休みが少ないというのがありますが、その通りです。基本的には1週間で平日1回、土曜1回のお休みを頂いています。

もちろん希望休もあり、前月の10日までに来月の希望休を3日まで提出することができます。自分は9月の3連休に旅行に行くのでリーダーにお伺いを立てた上で了承を得ました。他の職員、パートさんとの兼ね合いもありますが、希望の休みが全然取れないということはなく、ある程度は融通を通してくれます。

 

資格取得支援制度に関して

介護業界では2023年現在、最も一般的な資格は以下の3つです。

①介護職員初任者研修

②実務者研修

介護福祉士

弊法人では上記3つの資格全ての研修費用を負担しています。ただし初任者研修に関しては終業時間外に、公休もしくは有給を使い自分で勉強する必要があります。実務者研修の勉強時間は就業時間に含まれます。受験費用は自己負担となります。

そして注意しなければならないのが法人で負担してもらうお金が貸付金であるということです。資格取得後2年の勤務を経て免除という規定があるので頭に入れておく必要があります。

 

職場の雰囲気に関して

良いです。いろんな人がいます。しっかりした人もいれば、大丈夫かなあと不安になる先輩もいます。自分としては仕事のやり方を聞く先輩と、やり方を聞かない先輩とに分けて考えています。でも根は言い方ばかりで、中には合わないなと思う人もいますが、そういう人ともうまく仕事をしていけるように自分が変わっていかなければいけないなあと日々考えています。

概ね毎日楽しく、明るく仕事ができていると思います。介護をしていて一番良いなあと思うところは時間が経つのが早いところです。あっという間に休憩の時間がきて、それが終わると、あとはもう帰るだけのような感じがしています。

 

 

以上3ヶ月働いてみて今一度振り返って書いてみました。

色々ありましたが、まだまだ成長していきたいなと思っています。

それでは失礼します。